営業コミュニケーションアドバイザー兼電子書籍作家・プロデューサーの佐崎秀樹です。
記事をご覧いただきましてありがとうございます。
漫画ちはやふる(18巻)に、
こんな名言がありました。
「先生おれは A級になるより 逃げないやつになりたい…」
(かるた部主将 真島太一のセリフ)
いやー、このマンガ、
おじさんが読んでも響きます。
映画やアニメはまだ見てないんですけど…。
恥ずかしい話ですが、
僕は20代の頃、
同じように思っていて、
でも、なかなか抜けだせず苦しんだことがあります。
僕は、法人向けにわりと高額な装置(数百万円~数億円)を提案するメーカー営業をやっていました。
新入社員の頃、
わけもわからず取り組んでいたら、
新人にしてはちょっと売れちゃったんですよね。
これがよくなかった。
本当に情けない話なんですが、
商談で負けるのが怖くなっちゃたんです。
行動に思い切りがなくなりました。
当然、結果が出なくなっていきました。
こんな状態が続いて、でも立ち直れなくて…。
そしたらさらに恐ろしいことに、
だんだんうまくいくことがこわくなっちゃったんですよね。
成功回避動機っていうらしいんですけど。
うまくいかない方が可愛がられると思っている、
失敗したときに自尊心が傷つけられることを軽減する、という考え方です。
僕の場合は後者でした。
つまりは全力を出せない(出さない)。
そのほうが、
ダメだったときに傷つかない。
だって、全力出してないし。
前回書いたように、「本気を出すことが幸せ」なのに…。
うすうす自分でも気づいていました。
そんな自分が嫌いでした。
でも、こういう概念を知ったことで意識化でき、
少し立ち直るきっかけとなりました。
あとは、ひたすら
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…」
とエヴァンゲリオンのセリフの繰り返し。
否定形の文章は、脳が認識できない、
つまり、
逃げることをイメージしてしまう
とよく言われますから、
「チャレンジすることが楽しいんだ」
みたいに唱える方がよかったんでしょうけど。
このころはそれも知らなかったので、
ひたすら
「逃げちゃダメだ」
を繰り返しながら仕事をしていました。
それでも、ちょっとずつ効果は出てきました。
大きな転機は、
拙著
「凡人」のための初対面でお客様の心をつかむ技法~17のシチュエーション別営業テクニック
に詳しく書きましたが、
楽に死にたいと思い、
冬のコンクリートの上で寝っ転がっていたときです。(ちなみに、ぜんぜん楽じゃないっすよ)
かなり体が冷え切ってしまったころ、
「死ぬのは日本一になってからでいい」
「目指すのは自分の勝手だ。
誰にも宣言しなきゃ恥をかくこともない」
という思いが降ってきたときでした。
いまなら意識としてわかりますが、
自分をダメだと思い自分を責める人は、
こころの底でダメじゃないと思っている。
そんな自分からのメッセージだったのだと思います。
気付くの遅いよ、オレ(*_*;