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営業コミュニケーションアドバイザー兼電子書籍作家・プロデューサーの佐崎秀樹です。
記事をご覧いただきましてありがとうございます。
この記事では下記のことをご紹介しています。
1.プロスペクト理論の日常応用(おさらい)
2.これは人間関係も同じなのではないか?
3.ならどうする
4.仲の良い相手や尊敬すべき相手はどんな存在?
1.プロスペクト理論の日常応用(おさらい)
カリフォルニア大バークレー校の(だった)
ダニエル・カーネマン教授ほかが心理学者として初めて
ノーベル経済学賞を受賞した研究が「プロスペクト理論」
と呼ばれています。
この研究の中に損失は利益より2~3倍の価値を感じるいう内容があります。
カンタンに言えば、
100円もらってもちょっとしかうれしくないが、
100円を自販機の下の溝に落として取れなくなったら
300円無くしたくらいのショックがあるということ。
(理論内では2~3倍)
この理論を単純に日常生活に応用するのは
学術的に正しいとは言えない気がしますが、
ざっくりとした目安にはなると思います。
関連記事(営業的な応用はこちら)↓
https://sasaki-h.com/post-1673/
2.これは人間関係でも同じなのではないか?
この理論は人間関係でも同じようなものではないのか?
もしかしたら日常の不整合を補うための目安にできるのではないか?
と最近思い始めました。
もうお分かりの方も多いと思いますが、
他人の欠点が実際の「2~3倍に見えているのではないか」
ということです。
直観的には正しいと思えます。
(理論の話で直観てなんやねん、ともいえますが…(*_*; )
そのへんは大目に見ていただくとして…(汗)
いかがでしょう?
多少他人がドジだろうが、物覚えが悪かろうが、
実際問題どれほどの被害がありますか?
僕なんかも、実務で、
かなりどんくさい新人をチームに抱えていますが、
もちろんミスや行き届かない点ばっかりなものの
致命的な被害はないといえばない。
(適切なフォローは必要ですけど)
3.ならどうする?
ここまでご理解いただけたとしたら、
次に取るべき手は「現実」と「妄想」の区別ですね。
「現実」といっても、人間100%客観的になることは
一般的に(特殊な修行等除き)不可能ですから、
まずは、「自分が容易に主観のワナにハマること」を自覚しましょう。
そのうえで、
欠点が気になる相手の
「欠点を自分が拡大解釈していないか」
自分自身に問いかけましょう。
多少は誇大表現(自分に対して)していると思えると思います。
そして、さらに気づきましょう!
僕たちは相手のためにアドバイスしたり、
批判したりしているつもりですが、
それが実は「単に自分のためだった」ということに。
だって、
【自分を守るために、
実像の2~3倍の虚像を作り上げて用心している】 んですよ?
相手に失礼も甚だしいですよね?
相手に欠点がないと言っているのではありませんよ。
念のため。
4.仲の良い相手や尊敬すべき相手はどんな存在?
逆に考えてみると、
自分が中の良い人や尊敬する人ってどんな存在なのでしょう。
欠点が大きく見えることは同じだと思うんですよね。
ということは、「拡大された欠点を補って余りある
魅了句を持った人」ということになりますよね?
尊敬する人はそのままでいいかもしれませんが、
あなたが「普通」と思っているお友達は、
かなり長所にあふれた人というのが真実なのです。